【生徒からの相談】患者さんの希望に沿って対応したけど…

患者さんとのやりとりで知らぬ間にトラブルが…

「看護実習」で私が担当した患者さんは出会ったばかりの時、あまり話してくれない方だったんです。
実習期間中、うまくコミュニケーションがとれるか不安で仕方ありませんでしたが、徐々に患者さんの方から話しかけてくれるようになって、私も安心をして患者さんの対応ができるようになりました。
しかし、その矢先にトラブルが起きたんです。

患者さんが話してくれるようになってからというもの、私は話を聞くのに徹したり、相槌を打って相手をする日々が続いていました。
しばらくたったある日、実習に出るとその患者さんから担当が外されていたんです。

いきなりの事で、動揺がとまりませんでした。
その理由を看護師さんから伺ったのですが、患者さんよりクレームがあったと聞かされました。

患者さん曰く「疲れているのに、学生の話が長いので迷惑だった」というクレームだったようです。
確かにその前日、「どうしても頭を洗ってほしい」という希望があったので、患者さんの話を聞いた後に洗髪を行ったんです。
でもそれは、患者さんが自ら望んでいたことだと思っていたので、まさか患者さんにとって苦痛になっているとは思いませんでした。

私の指導担当だった先生は、「担当から外すつもりは一切なかった」と言ってフォローしてくださいました。
でも、患者さんの言い分では、「看護師さんから『たくさん話していたようですが、体調いかがですか?』と質問があったから、答えただけ」。
クレームのような良い方はしていないと言われました。

患者さんと看護師さんの間にどんなやりとりがあったのか定かではないでしが、看護師長に怒られてしまったんです。

私はショックを隠し切れませんでしたが、一緒のグループメンバーに話を聞いてもらったり、アドバイスをもらったりして今ではなんとか乗り越えられました。
しかし、患者さんとのコミュニケーションを取ることが少し怖くなってしまい、私は看護師には向いていないんじゃないかと思い始めてしまったんです。

何かいいアドバイスを頂けると嬉しいです。

生徒へのアドバイス

大変な実習をのりきったと思いますし、人間関係の問題は精神的にもキツイものだったでしょう。

担当の患者さんは、病棟の学生指導者さんが割り振りをしたり、指導の先生が学生指導さんと話し合ったりして決めるものです。
性格的・疾患的・病状的な角度からみて、問題のなさそうな患者さんが受け持ち候補になります。

患者さんにも色んなタイプがいますしね。

患者さんも入院という環境の変化により、過度なプレッシャーがかかっているでしょう。
闘病生活において、学生の介入は、「活力」になる方もいれば「面倒なので放っておいて」という方もいるのが正直なところ。
今回の件は患者さんの心の闇からおきたトラブルかもしれません。

看護師の現場ではビクビクしていては「しっかりしてない」と思われたり強気だと「生意気」と思われたりと悩みがつきまといますが、自分を強く持っていれば信頼できる看護師として道が開けますよ!

もう一つの道としては、同じ看護師でも患者さんを相手ではなく子供を相手にする看護師というお仕事もあります。
例えば、保育園での専任看護師として従事すること。
保育園に通う子供たちの体調管理などを任せられるので、基本的に病院での看護師の仕事と変わりません。

保育園看護師の求人は、こちらのサイトにもたくさんあるので、一度見てみてはいかがでしょう。

今回の実習での経験をバネに、できるところまで踏ん張ってみるのがいいですが、あまり無理をせず、他の選択肢もあるということも忘れないでくださいね。