看護師のダブルライセンス

看護師のダブルライセンス

看護師として働き始めてからある程度余裕ができてから、キャリアアップを考える人やスキルを高めたいと思う人も多いと思います。医療の現場では、常に学ぶところが多く、学校で勉強した知識だけでは対応できないケースはたくさんあります。私も、看護を教える立場になってからもたくさんの発見があるため、学校で習ったことが全てではない、と常に思わせられるほどです。

学生の頃に実習していたときにも、私が学校で習ったことがそのまま活かされる場合もあったのですが、人によっては同じケースでも、うまくいかないこともありました。看護の現場では良くあることですので、教え子たちには、学校を卒業してからも常に学ぶ姿勢をもって仕事に取り組んでほしいと思っています。

そのような理由もあり私も、看護師になったあとにダブルライセンスの取得はおすすめしています。専門分野の知識やノウハウを習得することで、業務にも大きく影響するでしょうし、患者の理解を深める1つのきっかけですよね。

キャリアアップにつながる資格

看護師の仕事に相性の良い資格として、保健師や助産師が挙げられます。保健師では健康の相談に対応でき、子どもから大人まで幅広い年齢に合わせて、健康のアドバイスができます。また、保育士の資格も保護者の理解や子どもとの向き合い方の理解にもなるためおすすめです。

助産師の場合だと、病院を介して妊婦さんのための教室を開いたり、育児相談にも応じたりできます。子どもの出産前後で悩みを抱えた人や、育児ははじめてなので方法がわからないという母親も多いと思います。

そうした保護者に親身に寄り添い、解決の方法をアドバイスしたり、子育ての悩みを聞いたりできるため、仕事の幅を広げられるほか、一緒に考えていくことによって相談者のメンタル面をケアできますよ。

また、看護師としてキャリアアップするためには認定看護管理者の資格取得も良いでしょう。認定看護管理者は、看護師をマネジメントする立場の人にとって役に立つ資格です。医療の現場では、連携力や対応力が重要視される仕事といっても過言ではありません。看護師のモチベーション維持・向上や成長にも関わり、管理者としてこれからの強いチームを作るためにも知識が必要となります。

さらに専門性を高める資格

看護師として仕事の幅を増やすためには、理学療法士や作業療法士の資格を目指すのも良いですよ。理学療法士や作業療法士では、業務内容は異なるものの、どちらも病院内で働くケースが多く、患者の目線に立って仕事をこなすことは可能です。異なる分野の視点から患者の理解につながるため、よりよいケアができるでしょう。

ほかにも、精神保健福祉士の資格を取得することで、実践だけでなく、患者の精神的なサポートにも役立つでしょう。病院内だけではなく公的な相談支援窓口にも携われますので、仕事の幅は広げられます。