【生徒からの相談】先生にとって看護師のやりがいとは何ですか?

生徒からたくさんの相談を受ける

光り輝く木
看護学校の教師をしていると、生徒たちからたくさんの相談を受けます。
授業での分からないポイントを始めとして、病院選びをどうしたら良いか、看護師の仕事にはどんなものがあるかなどです。
その中でも、看護師として働く上での動機付けを強めたいと思う学生からは、看護師のやりがいとは何ですか?という質問が多くあります。

もちろん、どの生徒も看護師になりたいという夢を持って看護学校に入学しているので、しっかりとした動機を持っているのでしょうが、人に聞くことでそのモチベーションを高めたいと思うのでしょう。
そこで、私としても相談に来る生徒が、高い志を持って看護師という職に就けるよう、真剣に相談に乗るようにしています。

人それぞれ感じ方が違う

私なりの個人的に感じる看護師としてのやりがいというものがありますが、それがどのように生徒に受け止められるか分かりません。
そのため、答えを言う前に、まず生徒自身が看護師という仕事にどんな魅力を感じているのかを聞くようにしています。

すると、いろいろな答えが返ってきて楽しいものです。
純粋に人のために何かできることがしたいという生徒もいれば、人体や医療に興味があるという人もいますし、自分の能力を最大限発揮できる場所だと思うからという人もいます。
それぞれ看護師という職業への見方や感じ方が違うので、それに合わせて答えを出すようにしてあげています。

自分の能力を試してみたいという生徒には、自分も同じように、スキルをアップさせていろいろなことができるようになると楽しいと思えるということを話します。
しかし、同時にそうした技術や経験、知識が人のために役立っているという実感ができると、よりやりがいを感じるということも忘れずに伝えるようにしています。
そうすることで、看護師という仕事が単に能力を試す機会になるのではなく、それによって人の健康に寄与できるという点を強調できるからです。

どんな看護師に成長していくかを決める重要なポイント

どんなところにやりがいを感じるか、どんな気持ちで看護師という仕事を行っていくかは、どんな看護師になるかを方向付ける大切なポイントです。
少し歪んだ動機を持っていると、患者さんのことを気遣わず、業務を淡々とこなすだけになってしまう可能性があるからです。

そこで、こうした質問や相談があった時には、生徒自身の心にあるものを汲み取って、それぞれに合ったアドバイスや答えを出すようにしています。
やはり、看護学校での学習や経験は、その後の看護師人生に大きく影響するものですので、看護師としての姿勢を培うという点でも、一教師としてしっかりと生徒をサポートしていきたいですね。