入学式の思い出

つい昨日のように思い出す

桜の花
新しく私が勤める看護学校に生徒たちが入ってきて、早くも半年近く経とうとしています。
入学式で初々しい姿を見せていた生徒たちも、すっかり学校やクラスメイトに慣れてきたのが見て取れ、安心できる時期ですね。

中には、友だちがあまりできずに一人でいることが多い生徒もいますけれども、それなり楽しく授業を受けている様子なので、ほっとしています。
やはり、看護学校でも友だちの交流は大事ですので、これから友だちの輪を広げていってほしいですね。

看護学校の入学式では、誰もが見知らぬ赤の他人であったことを考えると、みんな上手に仲間を作っています。
入学式の日は、友だちもいないので、お互いあいさつも会話もぎこちなく近くの生徒と話していたことが、昨日のように思い出されます。

緊張していた生徒たちの様子が脳裏に思い出される

その入学式では、慣れないリクルートスーツを着て、新入生ががちがちの様子でセレモニーに臨んでいた姿が印象的でした。
みんな表情が緊張のためにこわばっていて、見てみるこっちとしては、ちょっと滑稽に思えるほどでしたね。
でも、どの生徒も新しいことをスタートしたという思いからか、生き生きしていて頼もしい印象も受けました。

入学式では、校長のあいさつや来賓のお話、生徒代表による宣誓などが行われ、シンプルなものでしたが、生徒たちにはとても記憶に残るもののようで、今でもたまに生徒たちが入学式の様子を話しているのを聞きます。
その入学式で見せていた緊張した雰囲気は、最初の数週間ですぐなくなって、みんな少しずつ教師や学校の雰囲気に慣れてきます。

すぐに、ぎっちりと詰まった授業が始まりますので、否応なくその雰囲気に飲み込まれていくという方が正しいかもしれませんが。
そして、数ヶ月も経つと、一気に友だちもできてきますし、教師たちとの距離も縮まってきますので、学校ライフの楽しさが分かってくるようです。
表情にも余裕が出てきますし、中にはたるみが出てくる生徒もいるほどです。

初心を思い出させるときも

学校が始まって半年も経つと、慣れが生じてきてちょっと緩みが生徒にも現れます。
遅刻をするようになったり、授業に身が入らなくなってしまったりする生徒もいます。

そんな時は、初心を思い出させ緊張感を取り戻すために、入学式の思い出を語ることがあります。
みんなが慣れないリクルートスーツを着て、ぎこちない動きで講堂に入ってきた様子などです。
こうした話をすると、面白いことに素直な生徒はすぐに緊張感を持って授業に臨むようになります。

やっぱり、初心に戻るというのはどの世界でも重要なことなんですね。
私自身も教師として、初々しい生徒のために一生懸命教育を与えようと思った入学式のことをちょくちょく思い出して、授業に臨むようにしています。