栄養学の授業

これからさらに必要性が増してくる分野なので

看護学校に通う学生の中には、栄養学の授業が苦手という生徒も結構いるようです。
いわゆる医療の知識とはちょっと毛色の違う分野に見えるのでしょう、身を入れて勉強することができないというのが、その理由の1つかと思います。

しかし、この栄養学は看護師にとってとても重要なことですし、これからさらに重要性が増していくと思っていますので、看護学生たちにはしっかりと集中してこの授業に取り組んでもらいたいと思っています。

高齢化が進み、高齢者への援助のニーズが高まっていますが、高齢者には医学的な治療だけでなく、食生活の改善による健康維持が欠かせません。
また、スポーツ医学などの分野も急速に進みつつありますが、この分野においても栄養学が果たす役割は大きなものがあります。

看護学校の栄養学で学ぶもの

看護学校では、栄養に関する全般的な知識を網羅することになります。
毎日の生活の中で必要とされる基本的な栄養素や、それに関連する食品などを調べます。
また、特定の成分もしくは栄養素や食品などが、病気を引き起こすきっかけになることもありますので、そうした栄養成分についても勉強します。

そして、病気に応じたおすすめの食品や、逆に避けるべき食べ物などについても学習します。
実際の看護の現場では、こうした病態に応じた栄養摂取というものが役に立ちますので、看護学生には特に集中して取り組んで欲しいものです。

また、必要とされるカロリーの量や他の栄養素の量なども勉強できますので、看護師としての業務だけでなく、自分の生活にも役立てる授業だと思います。
まずは、自分で当てはめてから仕事に活用すると、より実践的ですし、患者さんに説得力を与えることにもなりますね。

栄養学を学びスキルアップを図る

看護学校で学ぶ栄養学は、全般的な知識となりますが、さらにこの学習を推し進めて専門的な知識を採り入れたいと考える看護学生もいます。
管理栄養士という仕事も、医療の中ではとても重要な立ち位置にありますし、活躍できる場が広くあります。

そのため、看護師の資格を取得した後に、また栄養学の勉強を深めて栄養士にチャレンジする人もいるようです。
看護学校で学んだことによって、この分野への興味を深めることができますし、新たな道を開くことにもなります。
いろいろな分野での経験や知識、資格を持つことは、医療サービスを行う者として、大変意味のあるスキルアップですので、前向きな気持ちでいろんなことにチャレンジしてもらいたいと思っています。

応用力が身につき、幅のある看護師になって、より良い医療を提供するのに役立ち、人々のために大きな働きをすることができますね。